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2000年 台湾特集第一弾
超一流・台湾の「食

一般庶民が美味しいものをたらふく食べているという点では、今の台湾人は日本人より格段に恵まれていると思います。食材や調理法のバラエティの豊富さ、庶民が日常食べられる料理のレベルの高さで言えば、台湾は香港と並んでおそらく世界一ではないでしょうか(フランスやイタリアが世界一という説もありますが・・・)。

台湾の食事が超一流といわれる理由をいくつか挙げてみましょう。

@なんと言っても中華料理の王国
 世界最高峰の呼び声が高い中華料理ですが、世界で一番美味しい中華が食べられる場所は台湾と香港と相場が決まっています。どちらも中国各地から何百万人もの人々を受け入れてきたため、一都市に居ながらにして広東、北京、上海、四川、湖南、西北・・・等々中国各地の料理が庶民的な値段で楽しめます。

A経済大国
 台湾はすでに日本に迫る経済大国になっているので、経済力を背景に世界一流の食材と料理人を集めることができ、全体のレベルアップにつながっています。一方、大陸中国はごく最近まで国民全体が貧しかったので、料理のレベルは台湾や香港と比べるとどうしても見劣りします(最近ではかなり良くなってきてはいますが。)

B自然の恵み
 亜熱帯地域にあり、四方を海に囲まれ、高山もある台湾の果物と海産物の豊富さも見逃せません。この国にはパパイヤ、マンゴー、パッションフルーツなど熱帯の果物からリンゴなど寒い地方の果物までふんだんにあり、八百屋や飲み物の屋台では20種類位の果物が常に置いてあることも珍しくありません(すごくうらやましい!)。また、台湾には日本の函館や銚子に見劣りしない魚市場もたくさんあり、刺身も煮魚もとても美味しいのです。

C食の民族
 台湾の食生活は中国人特有の食に対する異常なまでの執着と旺盛な食欲に支えられています。「生きるために食べるのではなく、食べるために生きる」彼らの生き方は、食に対して淡白な日本人(特に関東人)などは逆立ちしても真似できないでしょう。台湾人は大変舌が肥えているので、少しでもまずかったり、メニューの種類が少なかったりするとすぐに誰も寄りつかなくなる一方、美味い店にはたちまち長蛇の列ができます(大阪もそうだが、もっとすごい)。日本資本の吉野屋や松屋にしても、台湾に来た途端にメニューの種類が倍増します(ずるいぞ、吉野屋)。

 何はともあれ、これだけ食事の美味しい国が地球上の、それも日本のすぐ近くにあることは、想像しただけでも楽しくなりますね。 こんな台湾人が日常どんな物を食べているのかを、生活体験(私はかつて台北に一年間住んでいました。もちろん食いまくってました)も交えて紹介しましょう。

(1)朝食 「台湾人は朝からしっかり食べてます」
 台湾の朝食の定番といえば小籠包(ショウロンポウ)、焼餅プラス油条(中華揚げパン)、三明治(サンドイッチ)のいずれか一つに豆醤(豆乳)を加えたもの、もしくはお粥(日本のよりずっと具が多い)に各種小皿料理の付け合わせというところです。またこれらの他、葱油餅(ネギのパンケーキ)、ダイコンモチ、水煎包(揚げショウロンポウ)、鍋貼(焼き餃子)などもよく親しまれています。台北の安食堂でこれらをたらふく食べても70〜100元(245〜350円)と安いので、学生でも当たり前のように外食しています。日本のようにコンビニのサンドイッチやドトールコーヒーで軽く朝食を済ますという人は、ダイエット中の女性を除けば、台湾にはほとんど見かけません。

(2)昼食「弁当、定食、麺類など、やたら日本的。でもボリュームは違います」
 日本同様、サラリーマンが人口の多数を占めてきた台北では、忙しいオフィスワーカーたちの昼食は「便當(弁当)」、「定食」そして麺類と相場が決まっています。「便當」も「定食」ももともと中国語にはなく、日本語から借用してきた言葉だということから分かるように、台湾人の昼食は日本の影響を強く受けていて、なかにはカキフライ、うな重や日本そっくりのイタメシなども最近登場してきています。でも、台湾人が小食な日本人と同じボリュームで満足するわけがなく、ボリュームは日本より格段に上です。台湾の便當などは日本のホカ弁の1.5倍以上のサイズで、肉の塊や揚げ物が沢山乗っていて、いかにもカロリー高そう(食い意地の張った私には嬉しいが・・・)。麺類は一番ポピュラーな牛肉麺をはじめ、牛雑麺、粉腸麺など内臓系(ホルモン系)のものが定番ですが、最近は日本の醤油ラーメンや豚骨ラーメンなどが入ってきています。

(3)夕食「もちろん、みんなで中華料理」
 台湾人の労働時間は日本以上に長く、夕食の時間に家族揃って家で食事ということはまだ稀なようです。お金は十分持っている上に食い意地もあるので、会社の仲間たちや家族・親類と一緒に街の中華料理のレストランでお食事というケースが多くなります。世界的に見ても美味しい中華料理がリーズナブルな値段で食べられるということも、外食化に拍車をかけているようです。今日は四川料理、明日は台湾料理と、男女問わず大勢でワイワイやりながら楽しむのがこの国の流儀です。「養老の滝」など日本の居酒屋も多数進出していますが、そこで何時間もクダをまいているようなオッサンは少なく、女性、子供連れでガンガン食べて、一時間程度で帰っていくケースがほとんどのようです。

(4)夜食「屋台で食べまくり」
 台湾には一日三食という言葉はないのかも知れません。深夜ネオンが煌煌とまたたく街に繰り出して、屋台グルメを楽しまなければこの国の夜は更けません。亜熱帯の台湾で一番気持ち良いのは涼しい夜風に吹かれている時なので皆外に出たがります。外に出れば夜1時2時頃まで営業している屋台がそこら中にあり、牛排(ステーキ)から牡蠣のオムレツから肉チマキから鍋ものから海鮮ものからパパイヤジュースまで何でも売っています。しかも安くて美味しいと来てるので、食べない手はない!要するに毎日が縁日のようだと思えば間違いないでしょう。通常は屋台を3、4軒はしごして、お腹が一杯になったら夜2時3時からでもボーリングやドライブに出かけるケースが多いようです。これでは睡眠不足になってしまいますが、そこは昼寝(台湾にはサラリーマンでも昼寝するという習慣がある)で補っているようです。

 

 

朝食の例
(右から:豆醤、長餅挟肉、葱花餅、小菜2品)

昼食
(定食:仏跳墻など)

夕食
(四川料理のレストラン)

夜食
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