![]() |
|
飯豊山(2105m)
|
| 登山コース |
99年7月18日(日) 99年7月19日(月) 99年7月20日(火) |
|
| コース解説 |
【一日目】御沢キャンプ場からブナ林のなかの急で長大な登り(長坂)。古くからの信仰登山の山らしく約30分の間隔で祠が続く(下十五里、中十五里、上十五里)。横峰の少し上にある水場の水は天下の絶品。岩稜の悪場がつづく剣が峰の通過は少しヒヤリとさせられる。三国岳より上はニッコウキスゲ、オカトラノオ、イイデリンドウなどの高山植物の世界、切合小屋よりも上は7月というのに雪渓が残る。本山小屋までは急登の連続。飯豊山神社の神域にある本山小屋は7月現在台風で屋根の一部が吹き飛ばされたはいたが、宿泊には支障はなかった。 【二日目】飯豊山頂に立つと、超豪雪地帯の山形県側の斜面は「ここはアルプスやヒマラヤか」と思うほどの雪、雪、雪の世界。御西小屋までの緩やかな下りは牧歌的だが、その後にコース最大の難所ともいえる大雪渓地帯が控えている。豪雪の影響で登山道が雪で塞がれ、巨大な滑り台と化した雪の上を踏み跡を慎重に踏みしめながら通過しなければならない。足を滑らしたら奈落の底へ一直線である。特に天狗の庭付近、御手洗の池付近の通過には注意が必要である。梅花皮小屋は7月現在改築中で、9月には水洗トイレ付きの近代的な小屋に生まれ変わる予定という。北股岳への急坂を登りきると、そのあとは門内岳まで約1時間、高山植物の大群落の真っ只中を通過する。特にキルダ原周辺が素晴らしい(下の写真参照。) 【三日目】北股岳まで戻った後は、いよいよ下山である。新潟側に下るおういんの尾根コースは長くつらく、健脚者でも5〜6時間かかり、決して一般向きではない。泥濘の道と湿気と下りるほどに上がる気温に悩まされ、鳥居峰に着くころには疲労困ぱい。私の相棒はこの付近で熱射病一歩手前までになった。鳥居峰から湯の平温泉までの下りは垂直な階段を下りるに等しくもはや登山道とはいえない程。ようやく着いた湯の平温泉は誰にも教えたくないほどの素晴らしい秘湯。一汗流した後、快適なブナ林のなかを加治川ダムまで一時間半を走破して、今回の長い山旅は終わった。 |
|
|
この山は日本広しといえども、ベスト10には必ず名を連ねるほど素晴らしい山だと思う。 何といっても高山植物の素晴らしさ。筆舌に尽くしがたいとはまさにこのことを言うのだろう。長くつらい山行の末、この地にたどり着いた者でないとこの感動は絶対に体験できない。
|
![]() |
数多くの雪渓を抱えるこの山のダイナミックな景観。桁違いのスケールの大きさ。そのすべてに圧倒された。 東北の人は東京人が肝を冷やすような雪渓を歩く時もアイゼンをつけないでスタスタ歩いてしまう。やはり雪国の人は手強い。 この山の麓には名産が多い。特に福島側の山都そばは是非味わってみる価値がある。 |