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柏を政令指定都市に
−サンクス(SANKS)都市連合構想−

Q&A集
1.想定Q&A集−99/9/15版
目次
1.実質的には100万都市 2.サンクス都市連合
3.政令指定都市のメリット 4.共通の目標に向かって
1.実質的には100万都市 文頭に戻る

平日の8時10分の柏駅、都心方面に向かう通勤ラッシュは相変わらず凄まじい。が、ふとホームに目をやると、上りから下りから、おびただしい人の波が電車からこの駅に押し出されてくる。彼らはもちろん、柏に通勤する人たちである。つまり、柏という街はただ単に都心に通勤者を送り出すベッドタウンではなく、同時に付近の市町村の人々に働き口を提供する一大産業都市なのである。

ある調査によると、柏市への通勤者の30%以上が片道一時間以上の長距離通勤者だという。ということは、柏への通勤圏は少なくとも東京東部から茨城県南部まで広がっているはずである。そして、この広大な地域に住む人口は優に100万人を超えている。また、柏は「商都・柏」と呼ばれ、高島屋、そごう、丸井、イトーヨーカドー等の百貨店が林立する首都圏有数の商業都市で、周辺の広大な地域から買物客を集めている。そして、その商圏人口は210万人といわれている。

柏は、単に周辺の地域から人を吸い上げるだけの、バキュームカーのような都市ではない。多くの柏市民が、国道16号線や6号線を使って野田や我孫子、遠くは龍ヶ崎や八千代あたりの郊外型ショッピングセンターまで買い物に行くし、また東京理科大(野田市)や中央学院大(我孫子市)に多くの子女を送り出している。これらの地域は、車で30分〜1時間圏内で行ける身近な地域であり、日常的な生活の場と言っても過言ではない。

つまり、柏を中心とする人口100万以上を擁する地域は、鉄道や道路を通じて互いに緊密に交流し、一つの地域圏を形作っているといえる。言い換えれば、「広域柏地域」は実質的に100万都市なのである。人口100万といえば、規模としては千葉、広島、仙台、北九州に匹敵し、政令指定都市クラスの規模である。だからこの際、地域でまとまって、一気に政令指定都市をつくってしまおう、というのが本論の趣旨である。

2.サンクス都市連合 文頭に戻る

政令指定都市をつくるためには、具体的にどんな都市が連合すれば良いのだろうか。まず、地理的に柏に隣接し、柏の強い影響下にある地域の人口を数えると、柏市32万人、流山市15万人、我孫子市13万人、野田市12万人、沼南町4.5万人、関宿町3万人と千葉県内だけですでに80万人に達する。すでにこれだけで面積、人口共に県都・千葉市に匹敵する(下図参照)。これに茨城県下の取手市(8万人)、守谷町(3万人)、藤代町(2万人)を加えても妥当と思われるので、それを合わせると93万人、さらに市の半分程度が柏地域に含まれる地域として、松戸市(46万人)、鎌ヶ谷市(10万人)、白井町(5万人)があり、それらも含めると何と154万人に達し、千葉市を大きく引き離す。

政令指定都市になるには人口100万人が必要だが、実際には100万人に達していなくともその地域での中心性が高いとか、人口増加が見込める等の理由で政令指定都市に昇格する都市が存在する(仙台市、千葉市等)。柏地域は今後の常磐新線の開通などで今後10万単位の人口増加が見込めるので、とりあえず最初に挙げた人口80万の4市2町で政令指定都市を発足させることは十分可能である。私はそれを"SANKS(サンクス)都市連合"(S=沼南、A=我孫子、N=野田・流山、K=柏、S=関宿)と名づける。これはお隣の埼玉県で進められている政令指定都市構想である"You And I" 構想(与野、大宮、浦和、上尾、伊奈の頭文字を取ったもの)にあやかったものである。

 

  面積(km2) 人口(人) 備考
SANKS 310.91 799,357 柏、流山、我孫子、野田、沼南、関宿
千葉市 272.08 877,541  
拡大SANKS 414.76 1,416,263 SANKS+松戸、鎌ヶ谷、白井
(1999/8/1現在)

3.政令指定都市のメリット

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それでは、政令指定都市になるとどのような良いことがあるのか?そのメリットは挙げればきりがないが、一言でいえば、次の3点に集約される。

@経済的に千葉県から自立できる
政令指定都市になるということは、行政が経済的に県から自立できるということである。これまでは、柏市にしろ流山市にしろ国からの補助金等は千葉県を通じて配分を受ける立場に過ぎなかったのが、政令指定都市になれば県と同じ立場で国との予算折衝に臨むことができる。また、新たに政令指定都市になれば、インフラの整備などの面でで国からも優遇してもらえる(かもしれない)。

(例えば)都市モノレールなどをつくりやすくなる。例えば、柏の葉公園(レイソルのホームグラウンド)と柏駅をつなぐことにより、サポーターは渋滞に悩まされることなくサッカーを観戦できるし、また交通過疎と言われて久しい沼南町が柏駅とレールで直結できれば、通勤時間は大幅に短縮できるし、土地の価値は倍増する。実際、北九州でも広島でも千葉でも、政令指定都市になった都市はどこでもモノレールくらいつくっている(ちなみに広島は地下鉄まで持っている)。

A産業立地政策や環境問題など広域的な課題に取り組み易くなる
21世紀はグローバル大競争の時代、都市間競争も国際的なスケールで行われることが予想される。そのなかで、地域にどのような産業を戦略的に立地させていくかという課題は、柏市や沼南町といった現状の「こま切れ」の自治体の範囲では非常に難しい(例えば、市町村が細分化されている多摩地域などは地域全体の産業政策は無いに等しい)。また、ごみ問題や緑地保全などの環境問題にしても、個々の市や町の単位で解決することは困難である。実際、SANKS地域の住民は日常的に市や町の境界を飛び越えて、地域全域を移動しながら生活しているわけで、そうした現状を踏まえた行政区域にした方がいろいろな面で自然である。

(例えば)東京、筑波研究学園都市、成田空港を結ぶ三角地帯の中心にあるという地理的条件を生かして、情報産業、医療産業等の高付加価値産業をSANKS地域に立地させていく"テクノポリス"構想。こうした構想は県単位(例えば岐阜県)とか政令指定都市単位(例えば横浜市)などで成功しやすい。逆に細切れの市町村が協同して取り組んでも成功は難しい。こうした産業が立地できれば、何万人分の雇用が地域で生み出され、ラッシュに揺られて東京まで働きに出なくてもよい、という恩恵を被ることができる。

B街全体がグレードアップする:100万都市はかっこいい

政令指定都市になるということは、日本を代表する大都市として内外から認知されることを意味する。そこで、これまでの10数万の人口規模では考えられないような大都市特有の産業や施設などが立地することになる。また、100万都市になれば一国の首都や世界に名だたる都市と姉妹都市提携を結べる可能性もある(例えば福岡市の姉妹都市は韓国・プサン、中国・広州やニュージーランド最大の都市・オークランド等)。要するに、街全体が一気にグレードアップし、ネームバリューが増すのである。

(例えば)国際会議場などを誘致できる。例えば北九州市は現在のSANKS地域と似たような人口規模の5つの市が合併してできた街である。結果として100万都市になったことによって、大して便利な場所でもないのに国際会議場までつくってしまった。

4.共通の目標に向かって 文頭に戻る

最後に、この政令指定都市構想は、SANKS地域の住民にとって、共通の目標に向かって互いに協力する初めての経験となるだろう。東京にあまりに近すぎて、ふるさと意識、コミュニティ意識が薄いといわれるこの地域の住民が、地域に関心を持ち、地域の特性を知り、地域のために何か貢献する最高のきっかけになると思う。

これはやるっきゃないですよね。


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