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これまで、シドニーの西方面の話ばっかりでしたから、たまには北側、North Shore方面の話をしましょう。
シドニーの不動産バブルが終わったとされる2003年末から、はや1年近くが経ちました。現在では、シドニー圏のほぼ全域で不動産価格が緩やかな下落傾向にありますが、なかでも一番早く価格下落を経験したのは、North
Shore、Eastern Suburbsのような、「シティに比較的近く、イメージの良い富裕エリア」でした。
富裕エリアの価格動向をより詳しくみてみますと、「一時期価格が下がりはしたけれど、すぐ持ち直したエリア」と、「未だに下がり続けているエリア」の二つに分かれるようです。前者のグループに入るのが、例えば海に近いエリアです。やはり、南太平洋の好眺望が得られる地域や物件の人気は根強く、なかには「全く値下がり知らず」の地域もあるほどです。それともう一つ、海からは遠いけれど、North
Shore沿線のキララ(Killara)周辺も人気が高く、かなり強気の価格設定をしているのに、それでも旺盛な買い意欲が相場を支えています。
現時点で、Killara地区の一戸建て住宅の平均価格は1.2ミリオン($120万)の水準をキープし、特に高級感のあるKillara駅東側では、プール付き住宅が$1.5ミリオン以上、テニスコート付き住宅が$2.5ミリオン以上というのが相場、$5ミリオンする邸宅も売れていて、今のご時世でここだけ「住宅不況知らず」の感があります。まさにキララ・マジック・・・その抜群の強さに興味を惹かれた私は、二度にわたってKillara地区を歩いてみました。
週末の7号線(Lane Cover Road)、オフィスビルの林立するNorth Rydeを抜けてさらに北へ進む。Pymbleまで来ると周囲は緑が濃くなり、樹齢何百年ありそうな巨木の林の中に、昔ながらのEnglish
Manor Housesが点在する。敷地は広く、どこからどこまでが敷地なのか判別できないほどの広さ・・・私の妻は、「ステキね!」と溜め息をつく。シドニーの「お屋敷町」へようこそ。
ここからGordonを経て、Killaraに入ると、「豪邸度」はさらにUp。特に、鉄道とEastern Artillery Roadに挟まれた一角はすごい!まさに豪邸のオンパレードで、度肝を抜かれました。どの家も、フロンテージ(住宅が道路に面する部分の長さ)が50〜60mあるのが当たり前で、目測すると、どの家も敷地が1エーカー(4000u強)ありそう。どの家も前庭が驚異的に広く、建物がずーっと奥の方にあって霞んで見えない!(というのは冗談ですけど・・・)。
建物は、いろんなスタイルのものがありますが、全体的に古くて重厚な造りのものが多く、「豪華」というよりむしろ、「シンプル」、「質素」を感じさせます。建物よりすごいのが、敷地内にある付帯施設です。プール、テニスコートは当たり前で、特筆すべきはガーデンの素晴らしさ。どの家も大金をかけてランドスケーピング(造園)をやっているようで、前庭だけで回遊式庭園として一般開放できそうな家がいくつもありました。
Killara地区(駅東側)をくまなく歩いてみると、地域全体のプレステージを保つために、厳密なタウンプランニングが行われていることに気づきます。この地域にはタウンハウスやユニットも皆無、敷地の小さい家もほぼ皆無、商店も皆無・・・つまり、「庶民的」を感じさせる要素が皆無なのです。あるものは豪邸、豪邸、豪邸・・・そして緑地帯と閑静な街路のみ。Killaraの住宅平均価格が下がらない秘密は、「豪邸の街というこだわり」にあるのだと思いました。
実を言うと、私はこの文章を書いてて自分がイヤになってきました。そりゃもちろん、Killaraは素敵な所です。でも、1.5ミリオンなんて大金、庶民が一生懸命共稼ぎしても捻出できると思いますか?「普通考えて、サラリーマン家庭がどう頑張っても手の届かない」住宅地を紹介することは、私のポリシーに反します。「高くて美味しいもの」なら世の中にいくらでもあるでしょうが、「安くて美味しいもの」を見つけるのは難しい。でもそれを探し求めるのが、私たち庶民の人生の醍醐味だと思うからです。
Killara暮らしは、LOTTOに当たった時のお楽しみということで・・・
著者:まなちゃん@Parramatta
ホームページ:http://www.manachan.com
eメール:mana33chan@aol.com
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