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洋の東西を問わず、家を買うだけの財力のある人は、たいていフルタイムの仕事を持っています。そして彼らは、「毎日の通勤に便利な所」を住地として選びたがります。したがって、都市のなかでも雇用機会の豊富な所や、そこに近い地域にある不動産は、資産価値を保ちやすいといえます。
さてシドニーの中で、雇用機会の一番豊富なところはどこかというと、もちろん「シティ」(Sydney CBD)です。シティは全豪最大のビジネス集積地、シドニー圏全体の就労人口の11%にあたる約20万人がここで働いています。ところで皆さん、この11%という数字、「意外と少ない」と思いませんか?確かにこれは、日本の首都圏における都心部への集中度に比べればずっと少ない。でもオーストラリア人は、それでも「シティに集中しすぎだ!」と思うようです。
シドニー圏では、1970年代から郊外での「副都心」建設と、シティからのオフィス移転が進んできました。その中で生まれたのが、「北西ビジネスベルト地帯」です。これはシドニー北西部、東はNorth
Sydney-St Leonards-Chatswoodのラインから、西はNorth Rydeを経てParramattaに至る、長さ20kmの帯状の地域で、今やシティと並ぶオフィス集積地区(CBDs)として、シドニーの経済を支えています。
「北西ビジネスベルト」のCBD内就業人口は、2001年の時点でParramattaの3.8万人を筆頭に、North Sydney3.5万人、North
Ryde2.9万人、Chatswood2.3万人、St Leonards1.4万人で、合計すると14万人でシティに迫る勢いなのです。今のトレンドからいって、20年後にはシティを凌駕するものと思われます。
なかでも、いま一番注目すべきなのは、「ビジネスベルト」西側にあるNorth RydeとParramattaの2都市でしょう。これらの地区は成長が非常に速く、2021年にはParramattaで6万人、North
Rydeで5.6万人を雇用するという野心的な目標を掲げています。その頃には、シドニー第2位、第3位のCBDとして、不動の地位を確立していることでしょう。
興味深いのは、この2都市のビジネスの性格が全く異なるという点です。North Rydeは、別名「豪州のシリコンバレー」と呼ばれ、Microsoft、Canon、Sony、HPなど、ハイテク系の多国籍企業が多く立地しています。一方Parramattaは、「西部シドニーの首都」。この西部地域は人口急増中、今やシドニーの人口の半分がParramatta以西の地域に住み、その大人口を背景に官公庁、法律機関の他、Colonial
Bank、AMP、NRMA、Telstraなど、豪州企業が多く立地しています。
つまりこの2都市は、発展の基盤が全く違うのです。North Rydeが国際経済、特にハイテク産業の成長に依存しているのに対し、Parramattaは国内経済、特に西部シドニーの人口増加に依存する面が強い。仮に世界のハイテク市況が停滞してNorth
Rydeが不況になっても、国内経済が元気であればParramattaの発展は続くし、その逆もまた然り。両方同時にコケることはまず考えられない・・・したがって、North
RydeとParramattaの間にあり、両者へのアクセスが良いエリアは、資産価値保全の意味で安全性が高いといえます。
具体的なサバーブ名を挙げると、まずNorthern Line沿線のEpping、Eastwood、West Rydeなどが思い浮かびます。この地区は利便性が高く、その分住宅の相場も高めです。もう少し西側、DundasやErmingtonでは、公共交通がやや不便な分、もう少し手頃な価格、例えば3ベッド一戸建てで$40万台後半、タウンハウスで$30万台後半が相場です。頑張ればサラリーマンでも手に届く価格帯でしょう。初回購入者におすすめのエリアです。
問題は、Dundas/Ermington地域に住んだ場合、シティ方面への通勤はそう簡単ではないということかな・・・ですが、「シドニーで不動産を買うにあたって、シティからの時間距離はそれほど決定的な意味を持たない」ということは、頭に入れておいていいでしょう。
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躍進するビジネスベルト
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Parramatta
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Chatswood
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著者:まなちゃん@Parramatta
ホームページ:http://www.manachan.com
eメール:mana33chan@aol.com
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